もうすぐ運動会! おすすめの絵本はないかしら?
「よーいどん!」ってどんな絵本? 何歳くらいの子どもにおすすめ?
今回はそんな疑問にお答えする記事です。
運動会シーズンに子どもも大人も楽しんでテンションアップできる絵本、「よーいどん!」をご紹介します。
中川ひろたか 文 / 村上康成 絵 / 童心社 刊
わが子の運動会前になにげなく手に取ったこちらの絵本。
ところが読んでみると、想像を120%上回ってきました!
運動会というテーマにのせて、思いがけない展開や笑いで大人も子どもも楽しめる要素がたくさん盛り込まれています。
今回は2児の子育てを通して300冊ほど絵本を読んできたわたしが、「よーいどん!」のあらすじや対象年齢、そして読んでみて想像を上回った見どころなどをお伝えしていきます。
運動会に向けて気分を盛り上げたい人はぜひ!参考にご覧くださいね。
「よーいどん!」ってどんな絵本?
概要・あらすじ
まずは、「よーいどん!」の概要をお伝えします。
作品名 | よーいどん! (ピーマン村の絵本たち) |
表紙 | |
文 | 中川ひろたか |
絵 | 村上康成 |
出版社 | 童心社 |
発行日 | 1998年8月 |
ISBN | 978-4-494-00584-0 |
サイズ | 20.7×22.2cm |
ページ数 | 32ページ |
あらすじは以下のようになっています。
いちについて
よーい
「うどん!」
『よーいどん!』 中川ひろたか 文 / 村上康成 絵 / 童心社 刊
絵本の冒頭からこんなダジャレが飛び出します。
「よーい、うどん!?!?」
大人のわたしが思わず笑ってしまいました・・・。
(村上康成さんの絵とのコラボでまた笑いを誘うんです。)
予想外のダジャレで始まる運動会のかけっこ。
それにもかかわらず、絵本の中の子どもたちはいたって真剣な面持ちです。
勢いよく走りだした子どもたちは、かけっこに障害物競走、応援合戦をくりひろげます。
そして次はなんと、海に飛び込んで泳いだ!?
そうかと思いきや、息つく間もなく三輪車競争のはじまり。
トライアスロンさながらの展開です!
そこからさらに縄跳び競争がはじまり、まさかの・・・空を飛んだ!!!
そんなことある!?っていう展開に目が離せない!
そして最後は借り物競争。
たくさんの人の中から自分のお目当てのものを探して、ゴールを目指します。
さぁ、赤組と白組、どっちが勝つかな??
子どもたちにもなじみがあるかけっこや縄跳びが、思わぬ方向へ展開するこちらのおはなし。
こんな運動会があったらいいな~!と夢が膨らみます。
著者について
「よーいどん!」の文を担当されたのは、中川ひろたかさん。
男性で日本で最初に保母資格を取得し、保育園で保育士を務められていた方です。
中川さんがはじめて手掛けた絵本がこちら。「よーいどん!」と同じく絵は村上康成さんが担当されています。
ご存じの方も多い絵本かもしれませんね!
中川ひろたか 文 / 村上康成 絵 / 童心社 刊
また、中川さんは音楽活動もされており、楽曲「みんなともだち」の作詞・作曲をされた方でもあります。
子どものころテレビで聴いた「みんなともだち」。
改めて聴いても、とってもいい曲で感動!!
「よーいどん!」の絵を担当されたのは、かわいらしくて楽しい絵が特徴的な村上康成さん。
村上さんは、
- ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞
- ブラチスラバ世界絵本原画ビエンナーレで金牌
- 日本絵本大賞
など数々の賞を受賞されている自然派アーティストです。
静岡県には村上さんの美術館もあります。
中川ひろたかさんと村上康成さんのお二人は、ほかにも一緒にこんな絵本を書かれています。
対象年齢
出版社の公式サイトでは、「よーいどん!」の対象年齢は3歳~となっています。
「よーいどん!」は文字数が少なめで、比較的小さいお子さんでも内容が理解しやすいですよ。
対象となる年齢の中でも、以下のような3、4歳頃のお子さんに特におすすめです。
- 「うんどうかい」が身近なものに感じられ、自分のこととして想像できる
- ある程度語彙が増え、ものの名前と見た目が一致する
なぜなら、「よーいどん!」ではお子さんも一緒になって絵本の運動会に参加することができるからです。
例えば、おはなしの中で赤組の応援にはさまざまな赤色のものが描かれていますので、「これなーんだ?」などと名前をあてっこして楽しむことができます。
また、借り物競争では、「○○はどこかな?」と一緒に借り物を探すことができます。
借り物競争で探すものには、
「ウクレレ」や「ウェディングドレス」など、
4歳の息子の語彙にないものもあって、簡単すぎないところがGOOD!
「よーいどん!」の見どころ4選
わたしの想像をはるかに超えた「よーいどん!」の見どころ4選をお伝えします。
思いがけない展開が想像をかきたてる
かけっこや跳び箱、縄跳びといった身近で想像できるものから、
泳いじゃうの!? 飛んじゃうの!?
という驚きの展開に発展。
思わず自分が絵本の世界に入ったような気持ちになってワクワクします。
子どもたちの豊かな表情と動きが、見ていて楽しい
登場する子どもたちは真剣そのもの。
一生懸命な顔、のびのびした顔、感動した顔など、表情から子どもたちの気持ちが伝わってきます。
また、走ったりジャンプしたり、体の動きがとても躍動的に描かれています。
かわいらしい絵の中に感じられる、子どもたちののびのびとして力強い動きが不思議!
中でも、縄跳びで空を飛ぶシーンがいいですね!
空を優雅に飛ぶようすは、縄跳びが羽か、はたまたパラシュートのように見えます。
子どももきっと、「こんなふうに飛んでみたいな・・・」と思うことでしょう。
シンプルなタッチなのに奥が深い村上康成さんの絵は、見ているだけでも楽しめます。
一緒に運動会に参加した気分になれる
借り物競争のページにはたくさんの人や動物の絵が描かれています。
この中から、「○○はどこかな?」と子どもと一緒に探して遊ぶことで借り物競争の体験ができます。
かけっこに水泳、三輪車競争に縄跳び・・・ワクワクする展開に引き込まれ、一緒に運動会に参加した気分になれますよ!
ときどきの笑いポイントが絶妙!
絶妙に織りまぜられている笑いポイントがとてもいいです。
子どもたちの真剣な表情とのギャップがまた笑いをそそる!
特に、最初の「よーい うどん!」で登場するどろぼうヒゲのおじさんに注目。
最後までクスっと笑わせてくれます。
「よーいどん!」はこんな人におすすめ
「よーいどん!」はこのような人におすすめです。
子どもはもちろん、大人もほっこりした気分で楽しめる絵本になっていますので、ぜひご一緒にどうぞ!
【まとめ】「よーいどん!」で運動会がもっと楽しみになる!
「よーいどん!」は長年人々に愛されている人気の絵本です。
今回じっくりと読んでみて、その人気の理由がわかりました!
子どもの想像力をかきたてる内容はもちろんのこと、大人が楽しく読めて、かつ親子で会話しながら運動会に参加した気分になれるのが人気のひみつだと思います。
運動会が待ち遠しい子も、そうでない子も、きっとワクワクした気持ちになれますよ!
気になる方はぜひ手にとってみてくださいね。
中川ひろたか 文 / 村上康成 絵 / 童心社 刊
さて、お子さんの読み聞かせのネタに困ったら、気分を変えて「聴く絵本」を使ってみてはいかがでしょうか?
耳で「聴く読書」ができるAmazonの Audible(オーディブル)では、日本の昔話や世界の童話を聴くことができます。
英語で聴ける作品もありますので、お子さんの英語リスニングにもおすすめですよ。
Audible についてはこちらの記事にまとめていますので、よろしければご覧ください。
また、Amazonが提供する電子書籍読み放題サービス Kindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)でも絵本が読めます。
Kindle Unlimitedであれば、スマホやタブレットで手軽に読み聞かせができます。
我が子はいつもと違う読み聞かせに興味津々でした!
Audible と Kindle Unlimited はいずれも30日間の無料トライアル期間があります。
気になる方は気軽に試してみてくださいね。