今回はこれらの疑問を解決する記事です。
お子さんの英検3級受験に際し、「小学生~中学1年生でも合格できるのかしら・・?」と不安に思う方もいらっしゃるでしょう。
合格には塾やスクールが必要かどうかも気になりますよね。
先に結論をお伝えすると、
小学生~中学1年生でも塾なしで英検3級に合格することは可能
です。
今回は、息子が塾なしで英検3級を受験し、1度の不合格を経て合格できた経験をもとに、おすすめの勉強法や学習のコツをお伝えします。
ちなみに、英検3級を取得したときの息子の状況はこちらです。
英検3級の難易度|小学生~中学1年生でも合格可能!
英検3級の難易度は中学卒業レベル
英検3級の難易度は中学卒業程度です。
英検各級のレベル目安はこちら。
級 | レベル |
---|---|
1級 | 大学上級程度 |
準1級 | 大学中級程度 |
2級 | 高校卒業程度 |
準2級 | 高校中級程度 |
3級 | 中学卒業程度 |
4級 | 中学中級程度 |
5級 | 中学初級程度 |
>>> 英検3級の試験内容について詳しくはこちら(英検3級に関する【Q&A】)
中学卒業レベルの英検3級に、小学生や中学1年生が英検3級に合格するのは決して簡単ではありません。
しかしながら、進学や語学力をつけるため小学生のうちに3級を受験し、合格するお子さんも多くいます。
息子も中1の春に合格しましたので、小学生~中学1年生でも3級に合格することは可能です。
息子の受験結果【不合格&合格】
英検3級について、息子は1回目の受験(小学6年生)で不合格、2回目の受験(中学1年生)で合格しました。
各受験回で取得したスコアがこちらです。
一次試験結果
受験1回目(不合格) スコア | 受験2回目(合格) スコア | ||
---|---|---|---|
筆記 | リーディング | 355 ( 65% ) | 336 ( 61% ) |
ライティング | 352 ( 64% ) | 502 ( 91% ) | |
リスニング | 309 ( 56% ) | 326 ( 59% ) | |
合計 | 1,016 ( 62% ) | 1,164 ( 71% ) |
※ 3パート合計1,650点満点中、1,103点以上で一次試験合格
※ 括弧内は息子の得点率
二次試験結果
受験1回目(不合格) スコア | 受験2回目(合格) スコア | ||
---|---|---|---|
スピーキング | – ( – ) | 383 ( 70% ) |
※ 括弧内は息子の得点率
合格に必要なスコアは一次試験が約67%、二次試験は約64%となっていますが、1回目は基準に届かず不合格。
2回目の受験では一次・二次試験ともに基準をクリアし合格することができました。
不合格および合格の理由として、以下のように分析しています。
やっぱり3級は難関だったよ~💦
【英検3級】塾なしで合格!おすすめ勉強法
英検3級合格を目指して試行錯誤した経験を振り返り、塾なしで取り組むおすすめの勉強法をご紹介しますね!
一次試験の勉強法【4ステップ】
一次試験の学習はこちらの4ステップで進めましょう。
- STEP 1単語力を鍛える
- STEP 2文法の基礎&解答のコツをチェック
- STEP 3ライティングの基本をチェック
- STEP 4過去問題に取り組む
各ステップについて、詳しくお伝えしますね。
STEP1| 単語力を鍛える
1日5~10分程度、単語帳や単語アプリを使用し、英語の基礎となる単語力を鍛えましょう。
単語が分からないことには始まりません!
毎日少しずつ覚えていきましょう
単語学習のポイントはこちらです。
声に出すと記憶に残りやすくなるので、ぜひ試してみて!
STEP2| 文法の基礎&解答のコツをチェック
英検3級のテキストを使用し、基本の文法や解答のコツをチェックしましょう。
進め方のポイントは以下です。
テキストには「現在完了形」「受動態」などの文法用語が出てきますが、小学生~中1でこれらを理解するのはなかなか難しいです。
ここでは細かい文法を覚えようとせず、サラッと全体のイメージをつかんで、STEP4の問題演習で理解を深めるのが効率的です
STEP3|ライティングの基本をチェック
次に、ライティングの基本を押さえましょう。
ライティング問題は2問出題されます。
ここでの学習ポイントはこちらです。
ライティングの問題数は2問のみ(※)ですが、点数の比重が大きいので注意。
対策すれば点数をとりやすいので、STEP4の問題演習でしっかり練習しましょう!
(※) 2024年度第1回検定より、3級ライティングの問題数が1問⇒2問に変更になりました。詳しくはこちら。
ライティングの勉強法や解答のコツについて、詳しくはこちらの記事をどうぞ!
STEP4| 過去問題に取り組む
次は、いよいよ過去問題を解いていきましょう。
英検の学習で一番大切なのが問題演習。
繰り返し問題を解くことで、STEP1~3で学んだ文法など基礎の理解を深めます。
問題演習のポイントはこちらです。
ボクは過去5回分の問題を3~4回ずつ繰り返し解いたよ!
二次試験の勉強法
一次試験が終わったら、二次試験(面接)の対策を行いましょう。
一次試験と二次試験の間には約1ヶ月間ありますので、その間に十分対策が可能です。
具体的な勉強法は以下の記事にまとめていますのでご覧くださいね。
【英検3級】おすすめ参考書・教材
小学生~中1のお子さんの英検3級対策におすすめの教材をご紹介しますね!
単語学習の教材
単語学習におすすめの教材はこちらです。
それぞれ詳しくご紹介しますね。
ランク順英検3級英単語1350 (Gakken)
『ランク順英検3級英単語1350』は、試験に本当に出やすい単語や熟語をランク順に掲載した単語帳。
英検の過去問を徹底分析し、英検に出やすいものだけを、試験に出る使い方で効率よく学べる1冊です。
オールカラー&イラストつきで見やすいのも嬉しいポイント。
かわいいイラストが学習のアクセントになり内容が記憶に残りやすく、小・中学生におすすめです。
合格に必要な単語は、4級で1,300語程度、3級では2,100語程度とグッと増えます。
単語帳を1冊用意し、しっかり対策しましょう!
英検®英単語 (Gakko Net Inc.)
英検®英単語
Gakko Net Inc.無料posted withアプリーチ
『英検®英単語』はゲーム感覚で単語を学べる完全無料アプリ。
問題はクイズ形式になっており、英単語に対応する日本語を4つの風船から選んで撃ち落としていきます。
正解すると「ピンポーン!」と気持ちのいい音が出て、「よし、次の問題へ!」とどんどん進められます。
数問ずつ問題をクリアする中で達成感が得られるので、継続もしやすいですよ。
退屈な単語学習がちょっぴり楽しくなる!
『英検®英単語』のおすすめポイントはこちら。
ボクは英検5級~3級まで『英検®英単語』を使って合格したよ!
文法学習の教材
文法の学習におすすめの教材はこちらです。
小学生のためのよくわかる英検3級合格ドリル (旺文社)
『小学生のためのよくわかる英検3級合格ドリル』は小学生のお子さんにおすすめの1冊。
合格に必要な知識を、小学生にもわかるようやさしい言葉で解説してくれます。
先生と小学生のキャラクターが登場して漫画で解説してくれるから、楽しく読めるよ!
『小学生のためのよくわかる英検3級合格ドリル』のおすすめポイントはこちら。
英検3級 を ひとつひとつわかりやすく。(学研プラス)
『英検3級 を ひとつひとつわかりやすく。』は、中学生のお子さんにおすすめのテキスト。
やさしい言葉で丁寧に、合格に必要なポイントをわかりやすく解説してくれます。
カラフルな紙面とイラストで、勉強嫌いのお子さんも取り組みやすい!
『英検3級 を ひとつひとつわかりやすく。』のおすすめポイントはこちら。
ライティング対策の教材
ライティング問題は英検5~4級にはなく、3級から試験に加わります。
はじめてのライティング問題で勝手が分からず、学習方法に頭を悩ませている方もいらっしゃるでしょう。
我が家も手探りで対策し、かなりの時間と労力を要しました💦
効率よく学習したい方は、ライティング対策本を1冊用意するのがおすすめ。
出題される問題のパターンや解答のコツが分かるので学習がスムーズに進みますよ!
おすすめのライティング教材は以下です。
最短合格! 英検3級ライティング完全制覇(ジャパンタイムズ出版)
『最短合格! 英検3級ライティング完全制覇』のおすすめポイントはこちらです。
ライティングは子供への教え方が難しい!
親御さんが指導する場合にも、対策本があると便利です
※『最短合格! 英検3級ライティング完全制覇』は、2024年度英検問題形式リニューアル(ライティングにEメール問題追加)に未対応です。(2024年11月現在)
以下の過去問題集に、新ライティング問題の英検公式サンプル問題と、オリジナル予想問題(いずれも解答例・訳・解説付き)が掲載されていますので、活用するとよいでしょう。
問題演習の教材
問題演習には以下の教材がおすすめです。
順番にご紹介していきますね!
日本英語検定協会(公式サイト)の過去問題
問題演習としてまず取り組みたいのが、日本英語検定協会の公式サイトにある過去問題。
直近1年分(試験3回分)の過去問題が掲載されており、誰でも無料で利用できますので、まずはこちらから解きましょう。
日本英語検定協会公式サイトの過去問題のおすすめポイントはこちらです。
ただし、以下の点は少々不便かもしれません。
次にご紹介する過去問題集なら、これらの問題が解決できますよ!
英検3級 過去6回全問題集 (旺文社)
過去問題集を用意するなら、『英検3級 過去6回全問題集』がおすすめ。
過去6回分と問題量が充実しており、また詳しい解説つきなので大切なポイントを把握できます。
音声再生も簡単で、ストレスなく学習できるのも良いです。
問題量・使い勝手の面で、こちらの過去問題集があると便利。
1冊用意するといいですよ!
『英検3級 過去6回全問題集』のおすすめポイントはこちらです。
『英検3級 過去6回全問題集』は、解説がついていたり音声のピンポイント再生ができたりと、余分な手間暇をかけずに学習できるのが良いです。
ただし、直近の過去問題は載っていませんので、最新の問題傾向を知るために1度は日本英語検定協会の公式サイトの問題に取り組んでおきましょう。
過去問題集は、この1冊があれば十分です!
英検3級を受験してよかったこと&反省点
息子が英検3級を受験してよかった点や、受験を振り返って「もっとこうすればよかった!」と感じる反省点をお伝えしますね。
「受験してよかった」と感じる点
英検3級を受験してよかったと感じる点はこちらです。
「英検3級合格」がボクの自信になったよ!
「もっとこうすればよかった!」と感じる点
息子の英検3級受験を振り返り、「もっとこうすればよかった!」と感じる点をお伝えします。
それぞれ、もう少し詳しくお伝えしますね。
学習時間の配分を計画的に行う
英検3級の学習では、何の学習にどれだけ時間を使うのか、時間配分を計画的に行いましょう。
なぜなら、3級はライティングの追加など試験範囲が広がり、より学習に時間を要するからです。
(我が家では、1回目の受験時に時間配分がうまくいかず、最終的にリーディング/ライティング/リスニングの対策がいずれも不十分になってしまいました。)
限られた時間で大切なポイントや苦手分野をカバーできるよう、学習の時間配分やスケジュールについてお子さんにアドバイスしてあげましょう。
子供も毎日忙しい・・・
限りある時間で効率良く学習を!
必要な教材の購入をケチるべからず
家庭学習で英検3級対策をするにあたり、必要な教材の購入をケチらないようにしましょう。
なぜなら、参考書などの教材では頻出問題や学習のポイントがわかりやすく纏められており、勉強にかかる労力を大幅に減らしてくれるからです。
我が家ではライティングの対策本を購入せずにインターネットで調べながら学習したところ、想像以上に手間暇がかかり苦労しました。
「これなら最初から1冊用意しておけばよかった・・」と後悔しています。
優秀な教材を活用することで、親子ともに学習のストレスを減らしましょう!
>>> 【英検3級】おすすめ参考書・教材
プロの力を借りるのもアリ!
我が家では塾やスクールに通わず英検対策をしましたが、必要であれば塾やオンライン英会話などを利用すべきと感じます。
なぜなら小学生~中学1年生が英検3級対策を塾なしで行う場合、親の学習サポートの負担が大きく、プロの力を借りた方がスムーズに学習が進む場合があるからです。
我が家ではわたし(母)が息子のライティングの添削や面接のロールプレイングを行いましたが、サポートがかなり大変でした。
わたしと息子でお互いにイライラをぶつけて、不穏な空気が漂うことも・・・💦
親御さんに学習をサポートする余裕がない場合に、プロの力を借りることで効率よく、かつ家庭も円満に対策できる場合があります。
家庭学習と塾・スクール利用それぞれおすすめのケースを後述していますので、ご家庭の状況に合った方法で無理なく対策してくださいね。
【家庭学習 vs. 塾】英検3級対策どちらがおすすめ?
小学生~中学1年生が英検3級を受験する場合に、家庭学習と塾やスクールを利用した対策のどちらがおすすめかをまとめます。
家庭学習のメリット/デメリット
家庭学習(塾なし)で英検3級の対策を行う場合のメリット/デメリットはこちらです。
家庭学習のデメリット
家庭学習ではマイペースに学習を進められる反面、大人のサポートが必要になることが多いです。
しかしながら、英検3級ともなると親が子供に英語を教えるのもひと苦労。
我が家の場合は息子が小学6年生~中1だったこともあり、親への反抗心が生じ、「年齢的に親が教えるのも限界かな・・」と感じました💦
家庭学習 or 塾 を選ぶときは、お子さんの年齢や性格も考慮して選ぶようにしましょう。
塾のメリット/デメリット
塾やスクールを利用して英検3級の対策を行うメリット/デメリットはこちらです。
塾・スクールのメリット
塾・スクールのデメリット
費用はかかりますが、プロによる効率的な指導と親の負担を軽減できるところが塾やスクールのいいところです
家庭学習 or 塾|おすすめはどっち?
上記のメリット・デメリットを踏まえ、家庭学習/塾がおすすめなケースをまとめました。
塾・スクールの中でもおすすめは、自宅にいながら手軽に英検対策レッスンが受けられるオンライン英会話。
親の負担を減らしつつ、プロの指導で効果的な学習ができます。
以下のオンライン英会話なら、無料かつ手軽にレッスンを体験でき、しつこい勧誘もありません。
「オンライン英会話ってなんだか勇気が要る・・・」と思っていましたが、やってみると簡単!
ぜひ1歩踏み出し、世界を広げましょう!
無料体験だけのお試しもOKですので、まずは気軽にお試しくださいね。
英検3級に関する【Q&A】
英検3級に関する疑問をまとめますね!
英検3級の試験時間・出題形式は?
英検3級は一次試験(リーディング/ライティング/リスニング)と、二次試験(スピーキング)に分かれます。
一次試験に合格した場合のみ、後日行われる二次試験に進むことができます。
英検3級の試験内容
解答形式 | 問題数 | 試験時間 | 満点スコア | |||
---|---|---|---|---|---|---|
一次試験 | 筆記 | リーディング | マークシート選択 | 30問 | 65分 | 550 |
ライティング | 記述式 | 2問 | 550 | |||
リスニング | マークシート選択 | 30問 | 25分 | 550 | ||
二次試験 | スピーキング | 個人面接 | 6問 | 約5分 | 550 |
英検3級の合格基準は?
英検3級の合格基準はこちらです。
満点スコア | 満点スコア (合計) | 合格基準 スコア | |||
---|---|---|---|---|---|
一次試験 | 筆記 | リーディング | 550 | 1,650 | 1,103 (得点率 約67%) |
ライティング | 550 | ||||
リスニング | 550 | ||||
二次試験 | スピーキング | 550 | 550 | 353 (得点率 約64%) |
合格スコアを目指して頑張りましょう!
【まとめ】小学生~中1も英検3級取得でステップアップしよう!
今回は中1の息子が英検3級を受験した経験から、効率的な勉強法や学習のポイントをご紹介しました。
お伝えした通り、小学生~中学1年生でも塾なしで英検3級に合格可能です。
一方で、塾の力を借りず家庭学習で対策する場合は、親による学習サポートの負担が大きくなりがち。
うちは忙しくて、子供の学習サポートをできないわ・・
このように親御さんによるサポートが難しい場合は、無理せずオンライン英会話などプロの力を借りましょう。
英検3級は4級までに比べて難易度がグッと上がり、家庭での対策が難しくなります。
プロの力を借りる方がスムーズに合格できる場合がありますので、お子さんの性格やご家庭の状況に合った方法で、無理なく英検3級合格を目指しましょうね。
親子の笑顔がイチバンです!
以下の2つのオンライン英会話なら、申し込んだその日から簡単に無料体験が可能。
はじめてだとちょっと尻込みしてしまいがちなオンライン英会話ですが、試してみると世界が広がります。
無料体験だけのお試しもOKですので、少しでも興味がある方はぜひ気軽に体験してみてくださいね。
オンライン英会話が初めての人も安心して試せるよ!