小学生でも英検5級に合格できるの? 塾は必要?
小学生が英検5級に合格するには、どんな勉強をすればいいのかな?
今回はこのようなお悩みを解決する記事です。
最近では小学生で受験する子も多い英検5級。
しかしながら、いざ我が子が受験するとなると塾は必要なのか、どんな学習をすればいいのかなど、分からないことが多いですよね。
まず結論として、小学生が英語塾やスクールを利用せず、家庭学習のみで英検5級に合格することは可能です。
ただし、親が学習のサポートをする大変さや、子供のモチベーションを維持する難しさがあります。
我が家も当初は手探りでしたが、息子は家庭学習で英検5級・4級に合格しました!
今回はわたしが親子で試行錯誤しながら学習に取り組んだ経験をもとに、小学生が家庭学習のみで英検5級に合格するためのおすすめ勉強法や、親のかかわり方のコツをお伝えします。
親御さんが英語が苦手な場合にも参考にしていただける内容ですので、ぜひ最後までお読みくださいね!
英語好きの筆者ですが、息子のこととなると別問題!
親子で協力して合格できた経験をもとにお伝えします
英検5級の難易度は?小学生でも合格できる?
英検5級のレベルは中学初級程度となっており、小学校で学ぶ英語より難易度が高いです。
各級のレベル目安はこちら。
級 | レベル |
---|---|
1級 | 大学上級程度 |
準1級 | 大学中級程度 |
2級 | 高校卒業程度 |
準2級 | 高校中級程度 |
3級 | 中学卒業程度 |
4級 | 中学中級程度 |
5級 | 中学初級程度 |
現在は小学校でも英語教育が必修となり、以前より早い段階から子供たちが英語に触れられるようになりました。
けれども、小学校の授業だけで英検5級に合格できる英語力は身につきません。
小学生が英検5級に合格するためには、少しずつ英語に慣れ、相応の単語力や英語を読み聞きする力をつける必要があります。
なお、息子が英検5級の勉強を始めたときは以下の状況でした。
英語に触れる機会は決して多くなく、ごく普通の小学生だよ!
そんな息子も約2か月間の学習を経て英検5級に合格。
まわりでも小学生で合格している子が少なくありませんので、英検5級は小学生でも十分に合格が可能といえるでしょう。
小学生が英検5級を受験するメリット
小学生が英検5級を受験するメリットには以下があります。
それぞれ詳しくお伝えしますね。
英語学習を習慣化できる
小学生のうちから毎日英検の勉強に取り組むことで、英語学習を習慣にすることができます。
息子も当初は英検の勉強を嫌がっていましたが、時間や量を決めて学習を続けているうちに「毎日やるもの」として日課になりました
耳で聞いたり、声に出したりと繰り返しインプット/アウトプットすることで、自然と記憶に定着します。
「毎日夕食後に5分の単語学習」などと決めて続けると、その積み重ねが大きな力になりますよ。
英語に対する免疫と自信がつく
日々英語の学習に取り組むことで英語の免疫(英語の読み聞きに慣れ、抵抗がなくなる)がつき、また本人の自信につながります。
毎日英語に触れていると、頭や耳が英語に慣れてきます。
ぼくも最初は単語さえほとんど読めなかったけれど、英検の勉強を通して基礎的な英語の読み聞きができるようになったよ
小学生の英語の吸収力は目を見張るものがあります!
また、英検に合格できた経験が本人の自信になります。
「英語の授業で先生の英語が聞き取れた」「英語のテストで良い点数が取れた」といった成功体験が英語に対する苦手意識をなくし、より英語が好きになれるかもしれませんね。
英検合格者は中学受験で有利になるケースがある
英検合格者は中学受験で有利になるケースがあります。
何級以上で有利になるかは学校によって異なりますが、英検5級はより上位の級を目指す人も最初に受けるのに適した級です。
中学受験を考えている方は受験までに目標とする級が取得できるよう、早めに対策をしていきましょう!
中学英語にスムーズに入っていける
小学生のうちから英語に親しんでおくことで、中学からの本格的な英語学習にスムーズに入っていくことができます。
英検5級は「中学初級レベル」。
小学生のうちから英検の学習に取り組めば中学英語を先取りして学ぶことができ、中学入学時にスムーズに英語の授業に入っていけます。
現在息子は中学生になりましたが、苦労せずに英語の授業に取り組めています
【英検5級】小学生におすすめの塾なし勉強法
家庭学習で取り組む、小学生におすすめの英検5級の勉強法をお伝えします。
まず前提として、小学生が家庭学習のみで英検5級の対策をする場合、親のサポートが必要になってきます。
なぜなら英検5級は例え小学生向けの教材を使用した場合であっても、子供だけでは理解できない内容が多いからです。
親御さんがお子さんの隣で補足説明したり、進捗をチェックしたり、様子を見ながら一緒に取り組んでいきましょう!
学習期間および時間
まずは英検5級合格に向けての学習期間および時間についてです。
以下を目安に学習に取り組むと、試験日に間に合うよう無理なく準備できますよ。
1日30分とはいえ・・・
学校や習い事で疲れているし、毎日続けるのは大変!
小学5年生の息子は上記のペースで学習を継続し、余裕をもって出題範囲の対策を終えられました。
年齢やスタート時点の英語力によって、学習期間や取り組む時間を調整してくださいね!
学習の進め方【3ステップ】
学習の進め方はこちらの3ステップです。
STEP1| 文法を学んで基礎固め
5級でおさえておくべき英文法の基礎を学びましょう。
英検の学習のメインとなるのは後ほど説明する問題演習ですが、いきなり問題演習に取り組んでも基本的な考え方がわからず非効率です。
よって、最初に英検5級用のテキストなどを使用して文法を学びましょう。
小学生向けの英検教材が良いですが、それでも子供だけでは理解が難しいことも多いので、様子を見て大人が説明しながら進めましょう。
ここで大切なのは、文法をざっくり理解することです
後で取り組む問題演習に時間をかける方が効率よく得点アップできますので、ここでは必要以上に時間をかけることなくサラッと進みましょう。
STEP2| 単語力を強化!
毎日少しずつ単語学習に取り組みましょう。
単語力は英語を理解するにあたっての基礎となります。
単語が分からないことには、いくら文法を知っていても英語を理解できません!
よって毎日5~10分を単語学習に充て、単語を覚えていくのがおすすめです。
ポイントは、読む/聞くの両方で単語の意味がパッと頭に思い浮かぶようになるまで繰り返すことです。
単語学習は次の文法や問題演習と並行して続けていくよ
STEP3| 問題演習に繰り返し取り組む
文法の学習をひと通り終えたら、問題演習に入りましょう。
英検の勉強で大事なのが、この問題演習。
実際に出題される問題を解いて、出題パターンやリスニングのスピードに慣れていきましょう。
新しい問題にどんどん挑戦するより、ひとつの問題を理解できるまで何度も繰り返して取り組む方が知識が定着して良いです。
似たような問題が出題されたときに正解できるよう、「なぜこれが正解なのか」を理解しよう!
【小学生向け】おすすめのテキスト&教材
上記でご紹介した3つの学習ステップごとに、おすすめのテキストや教材をご紹介しますね!
小学生の英検5級の学習におすすめの教材をピックアップしました!
文法学習テキスト&教材
文法の学習におすすめの教材を2つご紹介します。
順番に詳しくご説明しますね。
スマイルゼミ「英語プレミアム」の英検対策コース(5級)
タブレットで学べる通信教材「スマイルゼミ」にオプションで用意されている、「英語プレミアム」の英検対策コースです。
英検対策コース(5級)ではひと月あたり6~10個程度の講座が用意されており、最短5か月で習得できるカリキュラムとなっています。
毎月講座がタブレットに配信されます。
「最短5か月」のカリキュラムなので、試験日に合わせて早めに受講開始しましょう!
スマイルゼミ英検対策コースのおすすめポイントはこちらです。
ただし、スマイルゼミの英検対策コースはスマイルゼミを受講している場合に任意で追加できるオプションです。
(英検対策コースだけを受講することはできません。)
スマイルゼミをすでに受講中の方、もしくはこれから受講を考えている方は英検対策コースの利用もアリですね!
気になる方は スマイルゼミ公式サイトから無料の資料請求をしておきましょう。
最新のキャンペーンや特典のお知らせが届くので、「いざ申し込み!」というときにお得な情報を取り逃すことがなくなります。
資料請求は約2分で簡単!
しつこい勧誘もないから安心だよ!
小学生のためのよくわかる英検5級合格ドリル 4訂版 (旺文社英検書)
『小学生のためのよくわかる英検5級合格ドリル』は名前の通り、小学生向けの英検対策ドリルです。
小学生にもわかりやすいよう、難しい文法用語を使用せずに解説されているのがポイントです。
このドリルのおすすめな点はこちらです。
こちらのドリルは詳しい文法の解説がない分、お子さんに文法の知識がない場合にはある程度大人が説明してあげる必要があります。
大人がサポートしながら学習するのにおすすめ!
単語学習テキスト&教材
英検5級の単語学習におすすめな教材をご紹介します。
それぞれ詳しくご紹介しますね。
英検®英単語 (Gakko Net Inc.)
英検®英単語
Gakko Net Inc.無料posted withアプリーチ
「英検®英単語」はゲーム感覚で単語を学習できる無料アプリです。
英単語に対応する日本語を4つの風船から選んで撃ち落としていきます。
数問セットで出題されるようになっており、問題を小分けでクリアしていけるので達成感を得られます。
「英検®英単語」のおすすめポイントはこちらです。
5級の単語学習としては、単語帳を購入しなくてもこちらの無料アプリで十分だと感じます。
とはいえ、小学生のお子さんはスマホやタブレットなどアプリを使用できる環境がない場合もありますので、次からおすすめの単語帳を2つ紹介しておきますね!
出る順で最短合格! 英検5級 単熟語 (出る順で最短合格! 英検単熟語シリーズ)
『出る順で最短合格! 英検5級 単熟語』です。
こちらの単語帳の良いところは、前ページオールカラーで、かつすべての項目にイラストがついているところ。
小学生でも単語の意味をイメージでき、記憶に残りやすいです。
親しみやすいキャラクターが登場し、楽しく単語を学べるという点でもおすすめです。
もっとシンプルな単語帳がお好みであれば次のものがおすすめですよ!
英検5級 でる順パス単 5訂版 (旺文社英検書)
『英検5級 でる順パス単』はイラストがなく、シンプルな色使いで勉強に集中できます。
高学年以上、かつ英語学習に抵抗がないお子さんにおすすめ!
問題演習テキスト&教材
問題演習には次の教材がおすすめです。
順番にご紹介していきますね!
過去問題(日本英語検定協会の公式サイト)
英検を運営している日本英語検定協会の公式サイトに、直近1年分(試験3回分)の過去問題が掲載されています。
無料で誰でも利用できますので、過去問題はまずこちらから取り組みましょう。
日本英語検定協会公式サイトの過去問題のおすすめポイントはこちらです。
ただし、以下の点は使い方によっては少々不便かもしれません。
上記の点が気になる方は、次にご紹介する過去問題集を利用されるとよいでしょう
英検5級 過去6回全問題集 (旺文社英検書)
日本英語検定協会の公式サイトの問題を終えて、「もっと問題演習をしたい!」という場合にはこちらの過去問題集に取り組みましょう。
『英検5級 過去6回全問題集』のおすすめポイントはこちらです。
こちらの過去問題集は、解説が欲しい方や音声再生の操作性を重視される方におすすめです。
ただし、最新の過去問題は載っていませんので、最新の問題傾向を知るために1度は日本英語検定協会の公式サイトに掲載されている最新の過去問題に取り組んでみることをおすすめします。
番外編|単語&問題演習がマルっと入った教材
ここまで文法/単語/問題演習と個別に教材を紹介してきましたが、「なるべくひとつにまとまった教材を使いたい」「手間を省いて効率よく学習したい」という方におすすめの教材をご紹介します。
それが【旺文社 英検ネットドリル】です。
英検ネットドリルは、英検対策教材の最高峰である旺文社の教材をパソコンやタブレットPCを使って学べるデジタル教材。
英検ネットドリルは旺文社の以下の教材を丸ごと収録しており、使い放題です。
※英検ネットドリルに収録されているものとは対応年度等が異なる場合があります
英検ネットドリルのおすすめポイントはこちら。
英検ネットドリルは、単語帳や問題集といったペーパー教材で学ぶより効率良く、面倒な作業を省いて学習したい人におすすめです。
辞書での確認や問題の丸つけ、解説ページとの照らし合わせなどの時間が短縮できるよ!
1ヶ月あたり約706円で利用できるのも嬉しい!
シンプルな画面なので問題演習に集中したい人におすすめです
【小学生向け】塾なし英検対策|親のかかわり方のコツ5選
なかなかやる気にならない我が子・・・どんな声かけをすればいいの?
何度説明してもわかってくれず・・・ついついイライラしちゃう!
小学生の子供に毎日勉強させるのは難しいですよね・・・。
やる気がない子供の様子に親がイライラしてしまうこともしばしば。
我が家でも息子に毎日継続して試験勉強に取り組ませることが何より大変でした。
そんなときは、子供が前向きにかつ効率的に学習するため、親は次の5つのポイントを意識しましょう!
それぞれ詳しくお伝えしますね。
具体的な親の学習サポート内容についてはこちらの記事をどうぞ!
>>>【小学生の英検対策】塾なしで合格!TOEIC940ママが教える親のサポートの秘訣
① 学習時間は子供と一緒に決める
学習時間(いつどれだけの時間勉強するか)は子供の意見を聞いて決めましょう。
英検の勉強を始める前に子供と相談し、「毎日○時から30分間ならできそうだね!」と毎日の日課として時間を決めておくのがおすすめです。
しかしながら、それでもなかなか勉強を始めない子供に「早く始めなさい!」などと急かしてしまいがち。
僕だって毎日忙しい!
ゲームもしたいし、遊んでリフレッシュする時間が必要!
子供にも都合や気分があると心得て、「何時からなら始められる?」「単語と問題演習、どっちからやりたい?」などと子供に意見を聞いて本人に決めてもらいましょう。
子供自身で決めるようにすると、「自分で決めたからやらないと・・」と納得して取り組めますよ
② 褒める、ポジティブな声かけをする
子供を褒め、子供の気持ちに寄り添った前向きな声かけをしましょう!
子供も毎日勉強を頑張っています。
そんな頑張りを認め、ちょっとしたことでも褒めてあげましょう。
声かけの例はこちらです。
何度説明しても覚えていない・・・そんなときはついキツい言い方で注意したくなりますよね。
しかしながら、小学生が中学校レベルの英語を勉強しているのですからすぐに理解できなくて当然です。
子供のモチベーションを大切に、温かくポジティブな声かけを意識しましょう。
せっかくやるのに英語が嫌いになってしまっては元も子もないですよね!
③ 「間違えてOK!」と繰り返し伝える
子供が問題の答えを間違うことを恐れて自信なさそうにしているときは、「間違えても大丈夫!」と繰り返し伝えてあげましょう。
英語を学びはじめて間もないときはこれでもかと間違うわけですが、最初は分からなくて当然です。
間違うことを恐れていては前に進めません!
新しいことを習得しようと取り組む姿勢を認めて、根気よく付き合いましょう。
繰り返すことで自然と力がついてきます。
ふとしたときに、「あれ?いつの間にかこんなことも覚えてる!」と気づく瞬間がやってきます。
④ 英語力を上げるコツやポイントを伝える
英語力を上げるコツやポイントを意識して子供に伝えましょう。
これらを子供に伝え、共有しましょう。
具体的な英語上達のポイントをいくつかご紹介しますね。
子供自身が学習に意味や効果があることを認識できれば、取り組み方が変わってきます
⑤「ママも一緒に頑張る」という姿勢を伝える
「ママも一緒に頑張るよ!」という姿勢を子供に伝えていきましょう。
子供だって毎日英検の勉強に取り組むのは大変です。
誰だって自分ひとりで頑張っていると思うとしんどいですよね。
ですので、ママも子供と同じ立ち位置で学習の大変さに共感し、一緒に頑張ろうと伝えましょう。
この問題難しいね~!ママも一緒に考える!
ママも疲れた~今日はもう勉強したくない気分だけど、頑張ろう!
このようにママと気持ちを共有することで、子供のしんどい気持ちを軽減してあげられるといいですよね!
【家庭学習 vs. 塾】英検対策にはどちらがおすすめ?
英検に合格するために、家庭学習で対応するのと、英語塾やスクールを利用するのとではどちらがいいのでしょうか?
結論、家庭学習と英語塾のどちらが向いているかはケースバイケース。
それぞれおすすめなのは以下の場合です。
英検5級は英検の入門となる級。家庭学習でも十分に合格が狙えます。
家庭学習では親が子供をサポートする大変さがありますが、子供が段々とステップアップしていく様子をそばで感じられる喜びがありますよ!
一方で、手っ取り早く英検合格を目指すなら英語塾やスクールの力を借りるのが良いでしょう。
中でも、自宅で好きなときに英検対策レッスンを受けられるオンライン英会話がおすすめです。
以下のオンライン英会話なら無料かつ手軽にレッスンを体験でき、しつこい勧誘もありません。
はじめてのレッスンではちょっぴり緊張しましたが、勇気を出して試してよかったです!
無料体験だけのお試しも可能ですので、まずは気軽に試してみましょう!
【まとめ】小学生も塾なしで英検5級合格を目指そう!
お伝えしてきた通り、小学生が英語塾やスクールを利用せず、家庭学習のみで英検5級に合格することは可能です。
家庭学習では子供の学習サポートやモチベーション維持が大変ではありますが、親子で合格を目指して一緒に取り組む経験ができます。
子供と一緒に勉強できるのは小学生の今だけかもしれません!
「ここはひとつ頑張ってみよう!」と思われる方は、ぜひ家庭学習での英検5級合格に挑戦してみてくださいね!